韓国の整形事情は、当たり前という一言でまとめられるものではありません
執筆 KCODI医療通訳チーム · 日本語デスク更新日 · 8 分で読めます
韓国の整形事情を調べていると、当たり前という言葉によく出会います。日本から来られる方も、最初のカウンセリングで「みんなやってるんですよね」と言うことがあります。
通訳として診察室に座っている側から見ると、景色は少し違います。決断まで何年も考えてきた方がいて、家族に言っていない方がいて、今日は相談だけと決めて来る方もいます。当たり前という言葉には、その時間が入っていません。
この記事では、韓国で美容医療が身近になった背景、整形顔と呼ばれる特徴の話、そして情報の受け取り方を書きます。割合や件数の数字は、信頼できる形で確認できないので書きません。
なぜ当たり前と言われるのか
理由のひとつは、距離の近さです。ソウルの一部の地域には、美容クリニックが集まっているエリアがあります。地下鉄の出口を出て数分歩くあいだに、いくつもの看板が目に入ります。物理的に近いと、心理的にも近くなります。
もうひとつは、施術の幅です。手術だけでなく、注射や機械の施術が日常のメンテナンスとして選ばれています。髪を切りに行く感覚で肌管理に通う方がいる、という言い方は誇張ですが、外れてもいません。
- クリニックが集まるエリアがあり、比較しやすい
- 手術以外の選択肢が多く、入り口が低い
- 相談だけで帰ることが特別視されない
- 一方で、悩んでから決めるまでに時間をかける人も多い
エリアごとの違いは江南と明洞のクリニックの違いにまとめています。
割合の数字を、この記事では書かない理由
韓国人の何割が整形しているか、という数字はよく見かけます。ただ、出どころをたどると、調査の対象も範囲も方法もばらばらです。美容注射を含めるかどうかだけでも、数字は大きく動きます。
国際的な統計としては、ISAPSが毎年、国別の施術件数の推計を出しています。ただ、これは報告ベースの推計であり、人口に対する割合としてそのまま読めるものではありません。だから、ここでは具体的な数字を書きません。
統計の読み方そのものは韓国の整形率に詳しくまとめました。

整形顔と呼ばれる特徴について
整形顔の特徴、整形前の顔、といった言葉で検索する方がいます。背景には、やったと分かる仕上がりになるのが怖い、という気持ちがあることが多いです。
分かりやすくなる原因は、ひとつの部位を強く変えすぎることと、顔全体のバランスを見ないことです。鼻だけ、目だけ、あごだけを最大値で作ると、そこだけ浮きます。韓国の医師がカウンセリングで骨格と全体の比率をしつこく測るのは、そのためです。
| 起きやすいこと | 相談で言い換えると |
|---|---|
| 写真を見せて「この人と同じに」 | 「この写真のどこが好きか」を言葉にする |
| 一度に多くの部位を最大値で | 優先順位をつけ、段階を分ける |
| 左右差をゼロにしたい | 自然な範囲の左右差は残す前提で話す |
| 流行の形をそのまま | 10年後も違和感がないかを聞く |
他人の写真を持ち込むときの伝え方はアイドルのような顔にしたいと伝えるときに書きました。
伝統的な美容法と、今の美容医療のつながり
韓国の伝統的な美容法という言い方で探される方もいます。よもぎを使うもの、韓方の素材を使うもの、あかすりのような習慣。今でも生活の中に残っています。
ただ、それらは医療とは別のものです。医療機関で受ける施術と、生活習慣としてのケアを混ぜて考えると、期待がずれます。韓方の素材そのものについては韓国の漢方の素材にまとめました。
韓方の診療を体験してみたい方はソウルで漢方を体験するをご覧ください。
情報をどう受け取るか
韓国の整形事情について書かれたものは、極端なほうが読まれます。すごく安い、すごく怖い、すごく普通。どれも一部を切り取っています。
判断の材料になるのは、自分が受けようとしている施術について、誰が執刀して、何が含まれていて、どのくらい休む必要があるか、という具体です。ここが埋まれば、文化の話は判断に必要なくなります。
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