メニュー
9月の手術当日、通訳の空き枠が減っています。日程の仮押さえは無料
漢方・韓医院

韓国の漢方でよもぎをどう活用するか、素材から選ぶ

執筆 KCODI医療通訳チーム · 日本語デスク更新日 · 8 分で読めます
木製の薬棚と秤、カウンターに並ぶパック入りの煎じ薬がある韓方(韓国伝統医学)クリニックの様子(イメージ画像)

韓国の漢方でよもぎの活用法を調べる方は、たいてい二つのどちらかです。よもぎ蒸しを体験してみたい方と、体を内側から整える素材を探している方。

韓国では漢方を韓方(ハンバン)と呼び、診察するのは韓医師という国家資格を持つ医師です。日本の漢方と重なる素材もあれば、韓国で特によく使われる素材もあります。

この記事では、よもぎ、高麗人参、そして薬局で買える漢方ドリンクと処方薬の違いを、通訳が診察室で見ている範囲で説明します。効果を約束する話は書きません。体質と持病で向き不向きが変わるからです。

韓国の漢方医(韓医師)は、どんな資格の人か

韓国では、西洋医学の医師と、韓医学の医師が別の国家資格として分かれています。韓医師は韓医科大学で学び、国家試験を経て韓医院で診療します。日本で漢方医と呼ばれる立場と、制度の成り立ちが違います。

診察は、問診と脈診に加えて、体成分の測定や舌の状態の確認を組み合わせることが多いです。そのうえで、一人ひとりに合わせて生薬を組みます。同じ悩みでも、出る処方は人によって変わります。

  • 処方薬は、韓医師の診察を受けてから出されます。診察なしでは受け取れません
  • 鍼やチュナ(手技療法)も、同じ韓医院で受けられることがあります
  • 健康食品として売られている製品と、処方薬は別物です
  • 持病と服用中の薬は、必ず最初に伝えます。飲み合わせで使えない生薬があります

診察と処方の流れはダイエット漢方のページに、鍼とチュナは鍼・チュナ治療にまとめています。

よもぎ(쑥)は、韓国でどう活用されているか

よもぎは、韓国で古くから使われてきた身近な素材です。食べるだけでなく、温めて使う方法が知られています。代表がよもぎ蒸しで、韓医院や専門のサロンで受けられます。

よもぎを煮出した蒸気で下半身を温める、というのが基本の形です。冷えやめぐりを気にする方が受けることが多い施術です。一方で、医学的な効果がはっきり示されているわけではありません。体験として楽しむ、くらいの距離感が現実的です。

よもぎを使う主な方法と、確認すること
方法受けられる場所確認すること
よもぎ蒸し韓医院、専門サロン妊娠中・生理中の可否、蒸気の温度、衛生管理
温灸(お灸)韓医院やけどの跡が残る可能性、施術者は韓医師か
煎じ薬の生薬の一つとして韓医院の処方処方全体の成分。よもぎ単体では判断しません
お茶・食品薬令市、スーパー食品として買えるか、持ち帰りの規定
煎じ薬のパック(イメージ)。韓医院で処方された漢方薬

高麗人参と、韓国の漢方でよく出てくる素材

韓国の漢方の高麗人参は、素材としていちばん名前が知られています。蒸して乾燥させた紅参(ホンサム)と、そのままの水参では扱いが違い、加工品として売られているものも多くあります。

覚えておきたいのは、健康食品として売られる高麗人参の製品と、韓医師が処方に組み込む生薬は、別のものとして考えるということです。前者は自分で選んで買えますが、後者は診察のうえで量と組み合わせが決まります。

  • 紅参(ホンサム) — 加工品として広く売られています。血圧の薬などとの飲み合わせは薬剤師に確認を
  • 黄耆(ファンギ)・当帰(タングィ) — 処方によく組まれる生薬です
  • 麻黄(マオウ) — 食欲を抑える目的で使われることがあり、動悸や不眠が出ることがあります
  • 麝香など — ワシントン条約の対象になる素材は、日本へ持ち込めません

成分表は必ず受け取ってください。飲み始めてから体調が変わったとき、日本の医師に見せられるかどうかが変わります。持ち帰りのルールは韓国の漢方を日本に持ち込むときの注意にまとめました。

漢方ドリンクと生薬。薬局で買えるものと処方の違い

韓国の漢方ドリンクと生薬は、コンビニや薬局でも目にします。疲れたときに飲む栄養ドリンク型のもの、紅参のエキス、のどや冷えに使われる伝統的な飲みものまで幅があります。

これらは食品や一般用の製品として売られているもので、診察を受けて出される処方薬とは位置づけが違います。お土産として買って帰るぶんには手軽ですが、持病がある方や薬を飲んでいる方は、成分表示を確認してください。

買える場所と、位置づけの違い
種類どこで位置づけ
漢方ドリンク・紅参エキス薬局、スーパー、薬令市食品・一般用製品。自分で選んで買える
生薬そのもの(乾物)薬令市の商店食品として売られるものが中心。用量は自己判断になります
煎じ薬・丸薬韓医院韓医師の処方。診察が前提

身長を伸ばす漢方について、正直にお伝えします

韓国の身長を伸ばす漢方は、成長期の子どもを対象にした診療として、韓医院で案内されていることがあります。親として気になるのは当然です。ただ、期待の持ち方には注意が必要です。

効果を約束できるものではありません。成長には骨の成熟度、栄養、睡眠、遺伝など多くの要因が関わります。韓医院でも、まず身体の計測や成長の記録を確認したうえで判断します。西洋医学の側で成長の評価が必要なケースもあります。

  1. 今の身長と、過去1〜2年の伸び方の記録を持っていく
  2. 日本の小児科で成長について言われたことがあれば、そのまま伝える
  3. 処方の成分と、続ける期間の見込みを聞く
  4. 続けるなら、再診や追加の処方をどうするかを最初に確認する

旅行の1回で完結する診療ではありません。続ける前提なら、日本で通える医療機関があるかも一緒に考えてください。

ソウル薬令市と漢方振興センターを歩く

ソウルの漢方振興センターは、生薬を扱う店が集まるソウル薬令市(ヤンニョンシ)の一角にある公共の施設として案内されています。韓医薬に関する展示や体験のプログラムがあり、街歩きの目的地になります。開館日や内容は変わることがあるため、訪ねる前に公式の案内で確認してください。

ただ、ここで診察や処方を受けるわけではありません。治療は韓医院で、買い物は薬令市の商店で、という分け方になります。見学だけなら通訳は不要ですが、診察まで受けるなら通訳がいたほうが確実です。

薬令市で生薬を買うときは、持ち帰りのことを先に考えてください。日本への持ち込みには量の目安があり、素材によっては持ち込めないものもあります。判断に迷ったら、その場で担当通訳に写真を送ってください。

韓医院の施術の相場は韓国の漢方(韓医院)のページに、希望の整理は3分の無料マッチングからできます。

よくいただく質問

よもぎ蒸しは、韓医院とサロンのどちらで受けるべきですか?
体験として受けるだけならサロンでも受けられます。冷えや生理の悩みを診てもらいたいなら、診察のある韓医院のほうが相談しやすいです。妊娠中や生理中、皮膚の炎症があるときは、受けられないことがあります。
高麗人参の製品は、日本に持ち帰れますか?
食品として売られている加工品は、一般に個人で使う量なら持ち帰れます。処方薬や生薬そのものは扱いが変わり、量の目安や対象外の素材があります。税関と厚生労働省の最新の案内を確認してください。
漢方ドリンクは、薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?
製品によります。飲んでいる薬があるなら、成分表示を薬剤師か医師に見せて確認してください。特に血圧やホルモンに関わる薬を飲んでいる方は、自己判断を避けてください。
韓医師の診察は、どのくらい時間がかかりますか?
初診はおおむね30分から1時間です。問診、脈診、体の計測を行い、処方の方針を説明されます。煎じ薬は当日に受け取れないことがあり、その場合はホテルへの配送や後日の受け取りになります。
日本語で対応してもらえる韓医院はありますか?
受付まで日本語という韓医院はありますが、診察と成分の説明までとなると限られます。KCODIの通訳が無料で同行し、成分表の発行も医院に依頼します。

参考・出典

あわせて読みたい

まず聞く。決めるのはあとで。

約10分でお返事します・毎日09:00–22:00(日本と時差なし)