韓国の漢方でよもぎをどう活用するか、素材から選ぶ
執筆 KCODI医療通訳チーム · 日本語デスク更新日 · 8 分で読めます
韓国の漢方でよもぎの活用法を調べる方は、たいてい二つのどちらかです。よもぎ蒸しを体験してみたい方と、体を内側から整える素材を探している方。
韓国では漢方を韓方(ハンバン)と呼び、診察するのは韓医師という国家資格を持つ医師です。日本の漢方と重なる素材もあれば、韓国で特によく使われる素材もあります。
この記事では、よもぎ、高麗人参、そして薬局で買える漢方ドリンクと処方薬の違いを、通訳が診察室で見ている範囲で説明します。効果を約束する話は書きません。体質と持病で向き不向きが変わるからです。
韓国の漢方医(韓医師)は、どんな資格の人か
韓国では、西洋医学の医師と、韓医学の医師が別の国家資格として分かれています。韓医師は韓医科大学で学び、国家試験を経て韓医院で診療します。日本で漢方医と呼ばれる立場と、制度の成り立ちが違います。
診察は、問診と脈診に加えて、体成分の測定や舌の状態の確認を組み合わせることが多いです。そのうえで、一人ひとりに合わせて生薬を組みます。同じ悩みでも、出る処方は人によって変わります。
- 処方薬は、韓医師の診察を受けてから出されます。診察なしでは受け取れません
- 鍼やチュナ(手技療法)も、同じ韓医院で受けられることがあります
- 健康食品として売られている製品と、処方薬は別物です
- 持病と服用中の薬は、必ず最初に伝えます。飲み合わせで使えない生薬があります
よもぎ(쑥)は、韓国でどう活用されているか
よもぎは、韓国で古くから使われてきた身近な素材です。食べるだけでなく、温めて使う方法が知られています。代表がよもぎ蒸しで、韓医院や専門のサロンで受けられます。
よもぎを煮出した蒸気で下半身を温める、というのが基本の形です。冷えやめぐりを気にする方が受けることが多い施術です。一方で、医学的な効果がはっきり示されているわけではありません。体験として楽しむ、くらいの距離感が現実的です。
| 方法 | 受けられる場所 | 確認すること |
|---|---|---|
| よもぎ蒸し | 韓医院、専門サロン | 妊娠中・生理中の可否、蒸気の温度、衛生管理 |
| 温灸(お灸) | 韓医院 | やけどの跡が残る可能性、施術者は韓医師か |
| 煎じ薬の生薬の一つとして | 韓医院の処方 | 処方全体の成分。よもぎ単体では判断しません |
| お茶・食品 | 薬令市、スーパー | 食品として買えるか、持ち帰りの規定 |

高麗人参と、韓国の漢方でよく出てくる素材
韓国の漢方の高麗人参は、素材としていちばん名前が知られています。蒸して乾燥させた紅参(ホンサム)と、そのままの水参では扱いが違い、加工品として売られているものも多くあります。
覚えておきたいのは、健康食品として売られる高麗人参の製品と、韓医師が処方に組み込む生薬は、別のものとして考えるということです。前者は自分で選んで買えますが、後者は診察のうえで量と組み合わせが決まります。
- 紅参(ホンサム) — 加工品として広く売られています。血圧の薬などとの飲み合わせは薬剤師に確認を
- 黄耆(ファンギ)・当帰(タングィ) — 処方によく組まれる生薬です
- 麻黄(マオウ) — 食欲を抑える目的で使われることがあり、動悸や不眠が出ることがあります
- 麝香など — ワシントン条約の対象になる素材は、日本へ持ち込めません
成分表は必ず受け取ってください。飲み始めてから体調が変わったとき、日本の医師に見せられるかどうかが変わります。持ち帰りのルールは韓国の漢方を日本に持ち込むときの注意にまとめました。
漢方ドリンクと生薬。薬局で買えるものと処方の違い
韓国の漢方ドリンクと生薬は、コンビニや薬局でも目にします。疲れたときに飲む栄養ドリンク型のもの、紅参のエキス、のどや冷えに使われる伝統的な飲みものまで幅があります。
これらは食品や一般用の製品として売られているもので、診察を受けて出される処方薬とは位置づけが違います。お土産として買って帰るぶんには手軽ですが、持病がある方や薬を飲んでいる方は、成分表示を確認してください。
| 種類 | どこで | 位置づけ |
|---|---|---|
| 漢方ドリンク・紅参エキス | 薬局、スーパー、薬令市 | 食品・一般用製品。自分で選んで買える |
| 生薬そのもの(乾物) | 薬令市の商店 | 食品として売られるものが中心。用量は自己判断になります |
| 煎じ薬・丸薬 | 韓医院 | 韓医師の処方。診察が前提 |
身長を伸ばす漢方について、正直にお伝えします
韓国の身長を伸ばす漢方は、成長期の子どもを対象にした診療として、韓医院で案内されていることがあります。親として気になるのは当然です。ただ、期待の持ち方には注意が必要です。
効果を約束できるものではありません。成長には骨の成熟度、栄養、睡眠、遺伝など多くの要因が関わります。韓医院でも、まず身体の計測や成長の記録を確認したうえで判断します。西洋医学の側で成長の評価が必要なケースもあります。
- 今の身長と、過去1〜2年の伸び方の記録を持っていく
- 日本の小児科で成長について言われたことがあれば、そのまま伝える
- 処方の成分と、続ける期間の見込みを聞く
- 続けるなら、再診や追加の処方をどうするかを最初に確認する
旅行の1回で完結する診療ではありません。続ける前提なら、日本で通える医療機関があるかも一緒に考えてください。
ソウル薬令市と漢方振興センターを歩く
ソウルの漢方振興センターは、生薬を扱う店が集まるソウル薬令市(ヤンニョンシ)の一角にある公共の施設として案内されています。韓医薬に関する展示や体験のプログラムがあり、街歩きの目的地になります。開館日や内容は変わることがあるため、訪ねる前に公式の案内で確認してください。
ただ、ここで診察や処方を受けるわけではありません。治療は韓医院で、買い物は薬令市の商店で、という分け方になります。見学だけなら通訳は不要ですが、診察まで受けるなら通訳がいたほうが確実です。
薬令市で生薬を買うときは、持ち帰りのことを先に考えてください。日本への持ち込みには量の目安があり、素材によっては持ち込めないものもあります。判断に迷ったら、その場で担当通訳に写真を送ってください。
韓医院の施術の相場は韓国の漢方(韓医院)のページに、希望の整理は3分の無料マッチングからできます。

