韓国のオールオン4インプラントは、渡航2回が前提です
執筆 KCODI医療通訳チーム · 日本語デスク更新日 · 8 分で読めます
韓国 インプラント オールオン4、で調べている方は、歯が多く抜けていて、1本ずつ入れる見積もりに驚いた方が多いのだと思います。4本で1列を支える方法があると知って、ここに来ている。
オールオン4は、1本ずつのインプラントを4回やる治療ではありません。角度をつけて埋めた4本のインプラントで、12本分ほどの歯が並んだ1列を支える設計です。だから料金の数え方も、日程も、1本ずつの治療とは別物になります。
この記事では、渡航が何回必要か、見積書のどこで総額が変わるか、そして帰国後の管理をどうするかを、診察に同席している立場から整理します。1本ずつのインプラントの話はインプラントのページとトラブル予防の記事にあります。
1本あたりの金額で比べてはいけない理由
見積書で最初に確認するのは、料金が何を単位にしているかです。オールオン4は、埋める4本と、その上に乗る1列(補綴物)が別の項目になります。
1本あたりの単価だけを見ると安く感じますが、上に乗るものの材質でかなり動きます。樹脂の仮歯のままと、最終的な材質に替えたあとでは、総額が別の水準になります。
| 項目 | 何にかかるか | 確認する言い方 |
|---|---|---|
| 診察・CT・設計 | 計画づくり | 手術を受けない場合の扱いはどうなるか |
| 抜歯 | 残っている歯を抜く場合 | 何本分が含まれているか |
| インプラント4本 | 埋入する本体 | メーカー名と型番は何か |
| 仮歯(1列) | 手術当日から使うもの | 何か月使う想定か |
| 最終補綴(1列) | 材質で大きく変わる | 材質の選択肢と、それぞれの金額 |
| 骨造成 | 骨が足りない場合 | 必要かどうかはCTで判断できるか |
| 片顎か両顎か | 上下で料金が2倍近くになる | 見積もりはどちらの話か |
最後の行は、意外とすれ違いが起きるところです。表示が片顎の金額なのに、両顎のつもりで読んでいた、という相談を受けます。
当日に歯が入る、そのあと数か月待つ
オールオン4の特徴は、手術した日のうちに仮の1列が入ることです。歯がない期間がない。これは大きな利点ですが、その日に入るのは仮歯だという前提を外さないでください。
骨とインプラントが結合するのを待ってから、最終的な1列に替えます。つまり2回目の渡航が要ります。
- 1回目の渡韓:診察、CT、(必要なら)抜歯、4本の埋入、その日のうちに仮歯を装着。滞在は5〜7日が目安です。
- 帰国後:仮歯で生活します。硬いものは避けるよう指示が出るのが一般的です。
- 待機期間:骨と結合するのを待ちます。数か月かかります。
- 2回目の渡韓:型取りと最終補綴の装着、噛み合わせの調整。滞在は5〜7日が目安です。
- その後:定期的に確認と清掃を受けます。

CTを先に送れば、当日の想定外が減る
オールオン4で計画が変わる最大の要因は、骨の量です。骨が足りなければ、埋める角度を変えるか、骨を足す処置が加わります。どちらも金額と期間に効きます。
日本の歯科でCTを撮ったことがあれば、そのデータを渡韓前に送ってください。可能かどうか、どのくらいの計画になりそうかを先に返してもらえることがあります。
- 骨の量と質 — 4本で支えられるか、本数を増やす設計になるかが変わります。
- 上顎か下顎か — 上顎は骨の条件で難度が上がることがあります。
- 残っている歯の状態 — 抜歯の本数で当日の時間と費用が変わります。
- 歯ぐきの状態 — 炎症があると、先に治す段階が入ります。
- 持病と服薬 — 骨に関わる薬を飲んでいる方は、必ず申告が要ります。
最後の項目は特に大事です。骨粗しょう症の薬など、顎の骨に影響する薬があります。お薬手帳の写真を、相談の最初に送ってください。
帰国後、日本のどこで診てもらうか
オールオン4は、入れてからの管理が長く続く治療です。ネジで固定されている設計なら、清掃のために外して洗う工程が定期的に入ります。これは日本の歯科でも対応できることがありますが、規格が分からないと外せません。
- インプラントのメーカー名、製品名、型番、サイズ。
- 上部構造の固定方式(ネジ止めか、接着か)と、使った部品の型番。
- 術前・術後のレントゲンとCTのデータ。
- 最終補綴の材質と装着日。
- 保証の条件と期間が書かれた書面。
日本の保険は、こうした治療には使えないのが原則です。韓国で受けても日本で受けても自費になります。費用の比較をするときは、この前提を両側でそろえてください。
オールオン4が向かない方
正直に書きます。次に当てはまる方には、別の方法を先に検討することをおすすめしています。
残っている歯が多い方。骨造成が必要と言われている方。そして、数か月後の2回目の渡航を約束できない方です。仮歯のまま長く放置すると、割れたり噛み合わせが変わったりします。
逆に、多くの歯を失っていて、1本ずつ入れる見積もりが現実的でない方には、検討する価値のある設計です。その場合も、最終補綴の材質と2回目の日程を先に決めてから契約してください。
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