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歯科

韓国でマウスピース矯正を始めて、日本で続けられるのか

執筆 KCODI医療通訳チーム · 日本語デスク更新日 · 8 分で読めます
小さな部屋に設置されたパノラマ歯科X線撮影装置と、壁に掛けられた防護エプロン(イメージ画像)

韓国 マウスピース矯正、で調べている方の相談は、ほぼ一点に集まります。「途中で日本に帰るけど、大丈夫ですか」。金額よりここが先です。

透明なマウスピースを使う矯正は、決まった順番でアライナーを交換しながら歯を動かします。設計は最初に作りますが、歯が設計どおりに動かないことは普通に起きます。そのときに、誰がどこで見て、作り直すのかが決まっていないと止まります。

この記事では、渡航回数の現実、アライナーの受け取り方、そして契約前に書面で確認している項目を、診察に同席している立場から整理します。ワイヤーを含めた矯正全体の話は韓国の歯列矯正のページ矯正の費用の記事にあります。

ワイヤーより通院が少ない、は半分だけ本当

マウスピース矯正は、ワイヤーのように毎月調整する必要がありません。そこだけ見れば渡航は少なくて済みます。ただし、確認は必要です。

実際には、歯にアタッチメントという小さな突起を付けたり、歯と歯の間をわずかに削って隙間を作ったりする処置が途中で入ります。これは医院でしかできません。

医院でしかできない工程
工程内容渡航が要るか
精密検査とスキャン型取り、レントゲン、口腔内スキャン必要
設計の確認動かす順番と最終形を画面で確認必要(オンラインで代替する医院もある)
アタッチメント装着歯の表面に突起を付ける必要
歯間の調整隣り合う歯の間をわずかに削る必要
アライナーの交換決められた日数ごとに自分で交換不要
経過の確認設計どおり動いているかの判定写真で代替できる医院もある
作り直しずれた分の再設計と再製作必要になることが多い

最後の行が要点です。作り直しが1回も起きない前提で日程を組むと、たいてい崩れます。

アライナーを何枚、いつ受け取るのか

医院によって渡し方が違います。全部まとめて渡す医院、数か月分ずつ渡す医院、経過を見てから次を渡す医院。ここを確認しないまま帰国すると、手元の枚数が尽きた時点で止まります。

  1. 1回目の渡韓で、検査・スキャン・設計確認・アタッチメント装着まで進める。
  2. 手元に渡される枚数と、何か月分にあたるかを書面で確認する。
  3. 枚数が尽きる前に、次の受け取り方(再渡韓か、郵送に対応するか)を決めておく。
  4. 経過確認を写真で行えるか、行える場合は何をどの角度で撮るかを聞く。
  5. 保定装置(終わったあとに付けるもの)まで、料金に含まれるかを確認する。
メッセンジャーで歯の経過写真を送る画面(イメージ)
経過確認を写真で行える医院かどうかで、渡航の回数が変わります。

設計どおりに動かなかったとき、何が起きるか

これは失敗ではなく、矯正では普通に起きることです。歯の動き方には個人差があり、途中で設計を作り直します。

問題は、誰がそれを判断するかです。日本にいる間にずれが起きても、担当医が見ていなければ気づけません。アライナーがきつくて入らない、浮いている、そういうときに相談する先が決まっているかどうかが分かれ目になります。

  • 浮いている — アタッチメントに合っていません。無理に続けると計画からずれます。
  • 入らない — 前の段階に戻して日数を延ばす指示が出ることがあります。自己判断は危険です。
  • アタッチメントが取れた — 付け直しが要ります。医院でしかできません。
  • 痛みが続く — 交換のタイミングを調整する判断が要ります。

こうしたやり取りを、韓国語と日本語の間で止めないことが、遠隔で続ける矯正の要になります。

日本で受けたほうがいい方

正直に書きます。次に当てはまる方には、日本で受けることをおすすめしています。

抜歯が必要と言われている方。噛み合わせを大きく変える計画の方。そして、1年半から2年のあいだに韓国へ来られる見込みが立たない方です。動かす量が大きいほど、途中の調整が増えます。

逆に、前歯の軽い凸凹や、以前の矯正のあと少し戻ってしまった方は、渡航が少なくて済むことが多い部類です。年に1〜2回ソウルに来る予定がある方なら、現実的な選択肢になります。

ワイヤーとどちらにするか迷っている段階なら、韓国の矯正の費用の記事で総額の組み立て方を先に見てください。

終わったあとの保定まで、料金に入っているか

見落とされやすいのが、矯正が終わったあとです。歯は放っておくと戻ろうとするので、保定装置を長く使います。

保定装置が料金に何個分含まれるか、壊れたときの再製作はいくらか、日本の歯科で作り直せる形かを、契約前に確認してください。ここが抜けていると、終わってから追加の渡航が要ります。

診察室で使う韓国語は歯医者で使う韓国語の記事にまとめました。韓国の歯科の仕組み自体を知りたい方は韓国の歯科のレベルの記事へ。どの治療から相談するか決まっていない段階なら3分の無料マッチング、当日の同行者については医療通訳の紹介ページをご覧ください。

よくいただく質問

韓国のマウスピース矯正は、何回渡航すれば終わりますか?
医院の運用で大きく変わります。アライナーをまとめて渡す医院なら少なく済みますが、経過確認と作り直しで追加の渡航が入るのが普通です。契約前に、渡航回数の見込みを書面で確認してください。
アライナーは郵送してもらえますか?
対応する医院もありますが、アタッチメントの付け直しや歯間の調整は郵送では代えられません。郵送の可否だけでなく、医院でしかできない工程が残り何回あるかを一緒に聞いてください。
途中で日本の歯科に引き継げますか?
設計データと装置の規格が医院ごとに違うため、そのまま引き継げないことが多いです。始める前に、日本で続けられる可能性があるかを確認しておくと安心です。設計データを書面やデータで受け取れるかも聞いておいてください。
作り直しになったら、追加費用はかかりますか?
医院によります。何回までは無料か、それ以降はいくらかを契約前に書面でもらってください。回数無制限と口頭で言われた場合も、条件を文字にしてもらうことをおすすめします。
ワイヤー矯正とどちらが韓国向きですか?
渡航の頻度を減らしたいならマウスピース、動かす量が大きいならワイヤーが向くことが多いです。ただし適応は歯並びと噛み合わせで決まるので、検査のうえで医師が判断します。

参考・出典

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