リズトックスやコアトックス。韓国のメニューにある製剤名の読み分け方
執筆 KCODI医療通訳チーム · 日本語デスク更新日 · 8 分で読めます結論から言うとリズトックス 韓国での値段は製剤と単位数で動きます。イノトックス、コアトックス、ナボタの違い、ゼオミンが韓国製ではない理由をまとめました。

「リズトックス 韓国」で検索した方は、たいてい見積もりに書かれた製剤名が読めなくて調べています。リズトックス、イノトックス、コアトックス、ナボタ、ボツラックス、ゼオミン。同じ「ボトックス」の棚に、名前が六つ以上並んでいます。
先に結論です。「ボトックス」はAllerganの商品名で、韓国のメニューにある名前の多くは別の会社がつくった別の製剤です。中身はどれもボツリヌストキシンA型ですが、製造元と、複合タンパクを含むかどうか、そして液状か粉末かが違います。
この記事では、製剤名ごとの製造元と特徴、値段が動く項目、そして注射の前に何を確認するかを書きます。金額そのものは書きません。医院と単位数で動くからです。
韓国製のボツリヌストキシンには、どんな製剤がありますか?
韓国のメニューでよく見るのは、ナボタ、コアトックス、イノトックス、リズトックス、ボツラックスです。すべて韓国のメーカーが製造する製剤で、「ボトックス」という名前ではありません。
| 製剤名 | 韓国表記 | 製造元として案内されるもの | 説明されることが多い特徴 |
|---|---|---|---|
| ボトックス(BOTOX) | 보톡스 | Allergan Aesthetics | もとの商品名。日本でも承認 |
| ナボタ(Nabota) | 나보타 | Daewoong Pharmaceutical | 韓国製。海外にも輸出されている |
| コアトックス(Coretox) | 코어톡스 | Medytox | 複合タンパクを含まない設計として案内される |
| イノトックス(Innotox) | 이노톡스 | Medytox | 液状製剤。溶かす手間がない |
| リズトックス(Liztox) | 리즈톡스 | ヒュオンスグループの製剤として案内される | 韓国製。医院で扱いが多い |
| ゼオミン(Xeomin) | 제오민 | Merz Aesthetics(ドイツ) | 韓国製ではない。複合タンパクを含まない設計 |
表のとおり、ゼオミンだけは韓国製ではありません。「ゼオミン 韓国製」で検索されることが多いのは、韓国の医院で使われている製剤と韓国のメーカーの製剤が混ざって語られているためです。製造元の国は、箱を見れば分かります。
製剤の違いは注入する部位でも意味が変わります。部位別の単位数の目安は部位別ボトックスの記事、エラの場合はエラボトックスの記事にまとめています。
コアトックスとゼオミンの「複合タンパクなし」とは何ですか?
ボツリヌストキシンの多くは、本体の毒素のまわりにタンパク質がついた形で製剤化されています。この周辺のタンパク質を含まない設計にしたものが「複合タンパクを含まない」と案内される製剤です。
繰り返し打つうちに効きが弱くなる方がいます。その原因のひとつとして抗体の産生が挙げられ、複合タンパクを減らす設計はそこを意識したものとして説明されます。ただし、これは「絶対に効かなくならない」という意味ではありません。効きの弱まり方には打つ間隔や単位数も関わります。
診察室でよくあるのは、「前回より効かなかった」という相談です。そのとき通訳が必ず聞くのは、前回の製剤名、単位数、打った日です。この三つがあると、医師が次の提案を具体的に出せます。詳しくはボトックスの耐性の記事に書きました。
イノトックスの「液状」は何が違うのですか?
粉末の製剤は、注射の前に生理食塩水で溶かします。イノトックスはあらかじめ液状になっている製剤で、この工程がありません。
溶かす工程がないと、濃度のばらつきが起きにくいと説明されます。粉末の製剤でも、決まった量の食塩水で溶かせば同じです。つまり、医院がどれだけ手順を守っているかのほうが影響します。
- 溶かす量を聞く。 同じ単位でも、薄めて広く打つのか、濃く狭く打つのかで結果が変わります。
- 開封済みのバイアルを使い回していないか聞く。 何人分をひとつの瓶から取るのかは、衛生の話です。
- 単位数を紙に書いてもらう。 「エラに1本」では比べられません。単位で書いてもらいます。
- 打つ人が誰かを確認する。 医師が打つのか、指示を受けた看護師が打つのかは医院で違います。
費用の内訳と打つ人の話はボトックスの費用と施術者の記事にまとめています。ボトックスの施術ページには所要時間と滞在日数の目安があります。
リズトックスの韓国での値段は何で動きますか?
動くのは、製剤、単位数、部位、そして打つ人です。製剤名だけで金額を比べると、単位数が違っていて比べられません。
韓国では「顔全体〇〇」「エラ1回」のように、単位数を書かないメニューが多いです。安く見える提示は、単位数が少ないことがあります。これは値引きではなく、量が違うだけです。

日本で承認されていない製剤でも受けていいのですか?
国によって承認されている製剤は違います。韓国で承認されている製剤が日本では承認されていない、という組み合わせは実際にあります。
判断するために確認できることは三つあります。韓国での承認を受けた製剤か、製造元はどこか、そして打った記録を持ち帰れるか。記録があれば、帰国後に不具合が出たときに日本の医師へ説明できます。
効きが弱いと感じたときの追加や、左右差の修正は、打った医院で相談するのが基本です。韓国を離れてからの相談窓口の作り方は韓国の医療制度の記事にまとめました。どの部位に何を打つか決めきれない方は、3分の無料マッチングで整理してください。


