両顎手術を韓国で考えている方へ。骨を動かす手術と、削る手術は別物です
執筆 KCODI医療通訳チーム · 日本語デスク更新日 · 9 分で読めます
両顎手術を韓国で受けたい、という相談は、輪郭の相談とは入り口が違います。横顔の口元が前に出ている。顎が長い。歯を噛み合わせると、どこか無理をしている感じがする。見た目の話と、噛む機能の話が最初から混ざっています。
カウンセリングで通訳をしていると、両顎手術とルフォー、中顔面短縮、中顔面リフトが同じものとして理解されている場面によく出会います。名前が似ているうえ、日本語の紹介記事でも区別せずに並べられていることが多いからです。
ここを混ぜたまま診察に入ると、医師の提案が何を指しているのか分からなくなります。この記事では、4つの言葉が指す場所と、滞在と回復の違いを整理します。
4つの言葉が指している場所は、それぞれ違います
同じ「顔の真ん中から下を変える手術」でも、動かすのが骨なのか、のせている組織なのかで、まったく別の手術になります。まず表で位置関係をつかんでください。
| 名前 | 触るところ | 噛み合わせへの影響 | 滞在の目安 |
|---|---|---|---|
| 両顎手術 | 上あごと下あごの骨を切り、位置ごと動かす | 変わる。矯正と組み合わせるのが前提 | 10〜14日。その後も通院が続く |
| ルフォー(ルフォーI型骨切り) | 上あごの骨を水平に切って動かす。両顎手術の上あご側の操作 | 変わる | 10〜14日 |
| 中顔面短縮 | 上あごを上方向へ移動させ、鼻の下から上唇までの縦の距離を短くする | 変わることが多い | 10〜14日 |
| 中顔面リフト | 骨ではなく、頬の脂肪と組織を上へ引き上げる | 変わらない | 7〜10日 |
つまり、噛み合わせが動くかどうかが最初の分かれ道です。上の3つは矯正歯科との連携が必要になり、中顔面リフトはそうではありません。骨を削って輪郭を細くする手術は、また別です。エラや頬骨、顎先の話は輪郭3点のページにまとめています。
ルフォーという言葉が、韓国の診察室で出てくるとき
ルフォーは、上あごの骨を切る線の名前です。鼻の下あたりで水平に切る方法がルフォーI型で、韓国の美容外科で出てくるルフォーはほとんどこれを指します。切ったあと、上あごを上へ、前へ、後ろへ、必要な方向に動かしてプレートで固定します。
下あご側の骨切りと組み合わせると、両顎手術という呼び方になります。上あごだけを動かす場合はルフォー単独、と説明されることがあります。ですから「両顎手術とルフォーのどちらがいいですか」という質問は、実は問いの立て方がずれています。聞くべきは、自分の場合に上下どちらを動かす必要があるのか、です。
この判断は、見た目だけでは決まりません。セファロ(側面のレントゲン)とCT、歯の模型、噛み合わせの状態を見て、矯正歯科医と一緒に決めるのが一般的です。診察の初日に結論が出ないことも珍しくありません。

中顔面短縮は、顔の「縦」を骨から詰める手術です
中顔面短縮 韓国、で調べている方の悩みは、たいてい顔の縦の長さです。鼻の下から上唇までが長い。笑うと歯ぐきが出る。この2つが同時にある方に、上あごを上方向へ動かす計画が提案されることがあります。
ここで気をつけたいのは、日本語で「中顔面短縮」と書かれているものに、骨の手術ではない施術が混ざっていることです。皮膚を切って上唇を持ち上げる人中短縮は、骨を触りません。骨を動かすのか、皮膚だけなのか。この違いを最初に確認してください。
皮膚側で足りる方が骨の手術を受ける必要はありません。逆に、骨が原因の方が人中短縮だけを受けても、期待した変化にならないことがあります。人中短縮については韓国の小顔整形の記事にくわしく書きました。
中顔面リフトは、骨を触らない選択肢です
中顔面リフト 韓国、で探している方は、頬のこけ、目の下からの段差、ほうれい線が気になっていることが多いです。これは骨の位置ではなく、頬の脂肪とその下の組織が下がってきたことで起こります。
手術では、こめかみや下まぶたの内側などから入り、下がった組織を上へ引き上げて固定します。骨は切らないので噛み合わせは変わらず、滞在も骨の手術より短くて済みます。ただし、皮膚の余りが大きい方には効果が足りないと言われることもあります。
切らない方法から試したい方は、レーザーリフトや糸リフトが先に提案されることもあります。切る範囲が広い切開リフトとの比較も、同じ診察で聞けます。
滞在と回復。噛み合わせが落ち着くまでの時間
骨を動かす手術は、全身麻酔で数時間、入院を伴うのが一般的です。滞在は10〜14日を見てください。ただし、帰国できることと、治療が終わることは別です。
- 最初の1週間。 腫れがいちばん強い時期です。口が開けにくく、飲めるものと流動食が中心になります。鼻がつまった感じが続くこともあります。
- 固定。 上下の歯にゴムをかけて動きを制限する期間があります。長さは術式と経過で変わります。
- しびれ。 下唇や顎、上唇まわりの感覚が鈍くなる症状は、多くの方に出ます。数か月かけて戻ることが多いとされますが、残る場合もあります。
- 噛み合わせの調整。 術後の矯正が数か月から年単位で続きます。どこで受けるのかを、手術の前に決めておきます。
この最後の一行が、日本から受けに行く方にとっていちばん大事です。術後の矯正を日本で続けるなら、受け入れてくれる矯正歯科を先に探しておく必要があります。韓国の医院から資料を出してもらえるかも、契約の前に確認します。
診察で必ず聞いておく7つのこと
骨の手術は、やり直しが効きにくい手術です。答えを濁される項目があれば、そこがあなたにとってのリスクだと考えてください。
- 自分の場合、上あごと下あごのどちらを、どの方向にどれだけ動かしますか。
- 術前の矯正は必要ですか。必要なら期間はどのくらいで、どこで受けますか。
- 術後の矯正は誰が担当しますか。日本で続ける場合、資料を出してもらえますか。
- 執刀するのは、今日説明してくれた先生ですか。口腔顎顔面外科の医師は入りますか。
- 麻酔科の専門医は常駐していますか。入院は何泊で、夜間の対応はどうなりますか。
- しびれや左右差、噛み合わせのずれが残った場合の対応を、書面でもらえますか。
- 見積書には、CT、セファロ、全身麻酔、プレートとネジ、入院、術後のケア回数が項目で入っていますか。
韓国では、意識のない状態で行う手術について、患者が希望すれば手術室のCCTVで録画することが法律で定められています。骨の手術はこの対象になるのが一般的です。KCODIの医療通訳が、この確認も韓国語で行います。
顎変形症として日本の医療機関で診断を受けている方は、日本国内で保険が使える場合があります。自費で韓国に行く前に、まず日本の口腔外科で相談してみてください。費用だけでなく、術後の矯正が地元で完結するという利点があります。
骨まで必要かどうかを迷っている段階なら、3分の無料マッチングから相談できます。長い目で見た変化が気になる方は、韓国整形の10年後についての記事も読んでみてください。


